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50歳からの知的生活術-【電子書籍】のレビューは!?

50代 男性さん
現役のサラリーマンである著者が自らの体験に基づき、定年が視野に入り始める50歳前後を境にしてそれまでの効率を優先にした生活から自分の興味・関心を大切にした生活への転換が必要であることを説いている。私自身も今年50歳を迎え、同じことを感じているから本書を手に取った。さすがにスーパーサラリーマンである著者の論旨は明確である。現役時代は仕事優先の公的生活であるのに対して、定年後は時間的制約がなくなるので、何を軸に生活を組み立てるのかが重要になってくる。著者は自分の興味・関心を大切にした知的生活が定年後の軸になると考えている。 まずは自分の興味・関心の持てるいくつかのテーマを絞り込むこと。次にこのテーマを深めていくために情報の収集が必要であるが、その最も重要な手段は読書である。若い頃は知識を吸収するために読書をするが、中高年は批判的読書をすべきことが説かれる。本に書かれていることを鵜呑みにするのではなく、自分なりに内容を吟味しながら読むことを批判的読書と呼んでいる。これは事象に対する自分なりの見方を鍛えることに有効である。 次に情報を収集する手段としての新聞の重要性が説かれる。新聞は世の中の動きを体系的に網羅しており、著者はその有益性を高く評価している。ここでも単にニュースを知ることではなく、事件や出来事、トレンドなどの背景を分析した解説記事に着目し、世の中の出来事に対して自分なりの「観」を養うことが重要である。そして、深められた自分の見識を商業出版としてアウトプットすることを最終目標としている。著者のようなエリートには理想的なあり方だと思うが、その他大勢の平凡な人にはちょっとハードルが高いように思われる。仲間づくりや図書館を利用するなど、一般人の定年後の過し方を模索してみたいと思う。